2016 千葉県建築学生賞 奨励賞
地図にない焦点織大起(おり だいき) 千葉大学 工学部 建築学科
日々の生活では無意識のうちに生活範囲の中だけに留まってしまう。日常生活において、家や学校、職場といった目的地に対して、ただの通過点になっている駅やバスなどの移動空間に可能性を見出した。
移動中の時間は日々の記憶の空白地帯だ。この移動中の時間を変えることができれば、当たり前の生活範囲の中だけで過ごす無自覚な日常を変えていけると考えた。移動空間の特徴として、都市の生態系と、移動の特性を抽出し、それをデザインコードとして空間に落としこむ。敷地は5つのバス停とそこから周囲へのびる動線空間。
この移動空間に移動のリズムを伴った移動拠点の建築を計画する。
移動の動きの中での焦点と、バスのつながりによって生まれる焦点が日々の記憶を上書きしていく。