お寺で子どもを育む屋舎〜柴又帝釈天における小学校の提案〜

2023 千葉県建築学生賞
お寺で子どもを育む屋舎〜柴又帝釈天における小学校の提案〜
山田楓子(やまだ ふうこ)
 千葉大学・工学部・総合工学科都市環境システムコース

山田楓子地域に愛される寺院の境内に小学校を計画する。
対象地とする葛飾区柴又の題経寺は「柴又帝釈天」の愛称で親しまれ、地域の信仰・観光の中心の役割を担う。境内は江戸時代から現代までの増築によって歴史的意匠から近代・現代の意匠までが混ざり合う建築的にも独特な場だ。
クラス同士の境界、教室と廊下、地域と学校を曖昧にし、のびのびと過ごせる自由自在な空間と豊かな地域資源によって子どもたちは育まれる。
昭和のぬくもりの残る柴又で寺院境内の意匠を継承した本計画は、小学校のセキュリティと地域への開放という矛盾した要求に応える。
本計画は柴又の「故郷らしさ」を具体化し、帝釈天や参道とともに新たに景観の一部となるだろう。

作品シート1

作品シート2

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