2021 千葉県建築学生賞
生業に宿る-宿場の構図と生業の関係性による小田原の再編-佐藤駿介(さとう しゅんすけ) 日本大学・理工学部・海洋建築工学科
小田原と聞いて何を思い浮かべるだろうか。かつて東海道五十三次の宿場町「小田原宿」として随一の規模を誇っていたと現在の廃れた姿から想像する人は僅かである。建築として形は残ってはいないが、小田原宿で誕生した生業は現在まで引き継がれ残っている。
しかし、市内に分散し、人の流れが生まれない今、生業が消えるのも時間の問題である。
小田原に残る生業と共に新たな生業や要素を集め、かつての宿場町の構図を回帰する受け皿となる建築を提案し、生業の連鎖と新たな人の流れを生むことで小田原を再編していく。