終のすみか-孤独な最期を迎えない住まいの物語-

2023 千葉県建築学生賞 / なの花会賞
終のすみか-孤独な最期を迎えない住まいの物語-
岩間小春(いわま こはる)
 千葉工業大学・創造工学部・建築学科

岩間小春 ひとりで最期を迎え、その後何日も発見されないままの孤独死。家族や自分にも起こり得ることで決して他人事ではない。単独世帯の増加に加え、地方都市における著しい少子高齢化が孤独死を増加させる。当時、通学途中で感じていたのは、人が住んでいる、つまり、人が生きているのかわからない家がいくつかあったということ。岩手県遠野市にある実家もその一つである。一時は8人で暮らしていた家。現在は、祖父母2人だけが暮らしているため、ほとんどが空き部屋となり、生活が隠れていた。本設計では、この実家を敷地とし、時間と共に生活が外へ滲み、少しずつ街を受け入れゆくようphase.1〜phase3における段階的な計画を行った。もし、生活が見えなくなった時、つまり、最期を迎えた時、時間と共に生まれた見守りの目が気づく。孤独な最期を迎えない住まいの提案である。

作品シート1

作品シート2

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