2019 千葉県建築学生賞 奨励賞 / 千葉県建築設計士が選ぶ作品賞
見えない感覚で -視覚障害者の空間把握の視点から-坂田晴香(さかた はるか) 東京理科大学・理工学部・建築学科
自分と異なる体を持った人は全く違ったように世界を捉えているかもしれない。視覚のない体で捉えた世界や建築はどうなっているのか。見えないことは足りていないのではなく、違うバランスで成り立っているという立場から、見えない人の生活を調査する。その結果から建築の構成要素の役割を再定義し、設計する。盲学校は実家のすぐ近くにある。しかし生徒との関わりは一切なく、生徒は閉じた世界の中で幼稚園から高校まで過ごす。多様性を受け入れ、マイノリティが着目されつつある現代。盲学校のあり方はもっと開いたものとなるべきだ。違いを面白がって設計した建築で、見える人と見えない人は対等に互いの違いを面白がったアクティビティを行う。