日本人の信仰心は失われつつある。
なかでも、お墓参りは慣習化し、先祖を敬う気持ちが形骸化している今の日本の事業型墓地開発を問題視し、お墓参りをテーマに取り上げる。
「墓参り」は、死者と現世のつながりであり、生者と死者とをつなげる。
本設計は死者とのつながりを円(縁)という一つの形態を用いて作り出す。宗教は問わず信仰の在り方を重視し、墓を参る意味、墓地とまちとのつながり、墓までの道のり、先祖を囲む時間、信仰のかたちを模索する。
縁は死者にとっての代となり、生者にとっての祈りの場となる。
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