山林を守り、蚕業を育てる -持続可能型蚕糸施設の計画-

2024 千葉県建築学生賞 奨励賞
山林を守り、蚕業を育てる
-持続可能型蚕糸施設の計画-

名和宗谷(なわ そうや)
千葉大学・工学部・総合工学科都市環境システムコース

名和 宗谷 舞台は長野県岡谷市。かつて世界最大の製糸業の街であり「糸都 岡谷」と呼ばれていたが、現在は衰退してしまった。製糸業は街の自然に多大な影響を与え、燃料に使われた木材の乱獲により山は荒れ果ててしまった。
 昭和時代に植林が行われるも、管理者がいないまま放置され山林は脆弱化。現在土砂災害が相次いで発生している。
 このことに危機感を抱いたため、山林の管理を組み合わせた持続可能な蚕糸施設を提案する。
 山林を管理し、間伐材をバイオマスエネルギー・捕捉ダム・蚕の部屋となる蔟(まぶし)に利用し、消費しながら蚕糸業を営んでいく。山林荒廃のきっかけとなった蚕糸業を山林を守る手段として生まれ変わらせ、さらに「糸都 岡谷」を復活させる。本提案は、そのための象徴となる施設となる。


作品シート1

作品シート2

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