国際建築大学 日本分校北浦佑季(きたうらゆうき) 日本大学 生産工学部 建築工学科
いま建築からできることとして、子供からお年寄りまで建築との距離がみんなと近くなるような環境をつくること、そしてその環境が不変的な存在となることだと考える。そこで私は国際建築大学を提案する。その構成は13個にパターン化された空間から成る。大学としての機能ごとに適した空間をパターンから選び、様々な密度差となるように配置する。機能を持たない空間では、学生や地域に対して、アクティビティを生むフレキシブルな空間となっている。またこの建築は、敷地全体に内法1910mmグリッドを基準とした3本が各々の方向に支えることで成り立つ木組の構造体として存在している。そのため、木が腐敗した際にはもちろん、時代の変化とともに大学空間としての変化も可能であり、可変性と持続可能性を持つ建築であるといえる。この大学が、建築を学ぶ人と周りの人の間に日常的な接点を生み、建築を色々な人に身近に感じてもらうキッカケになると考えている。