2024 千葉県建築学生賞 最優秀賞 / 特別審査員賞 / なの花会賞 / JIA全国出展作品

箕輪羽月(みのわ はづき)
東京理科大学・創域理工学部・建築学科

箕輪羽月 敷地は茨城県にある霞ヶ浦という湖全体を対象とする。
 現在の霞ケ浦は、下流の水門閉鎖により水の流れが悪くなり、水質汚染が問題となっている。そこで、霞ケ浦の下流を汽水化により、自然の仕組みを使いながらかつての美しい姿を取り戻す建築を提案する。汽水域とは淡水と海水が上下層に存在する水域のことであり、潮の満ち引きに影響し、淡水が押し引きされることで湖に水の流れを起こす。
 この建築は、海底の地形と汽水のしくみを読み解きながら通す。水面上に現れる建築は、北西に見える筑波山の景観と重なるような形状となる。
かつての美しい姿を取り戻すこの建築は、自然のため、人の暮らしのため、自然と人とのバランスを保ちながら、霞ケ浦の新たな風景となっていく。


作品シート1

作品シート2

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