2019 千葉県建築学生賞 奨励賞
工場のアリカタ -千葉県長柄町 公共的木材加工工場計画-今泉宏太(いまいずみ こうた) 東京電機大学・未来科学部・建築学科
近年では、「公共建築物等の木材利用の促進に関する法律」が施行されたことや炭素貯蔵の観点から木材の利用が促されており、林業などの生産体制の構築と共に木材加工工場の建設が進んできている。また、工場形態は以前の小規模分散配置ではなく、大量生産やコストなどのニーズに合わせて大規模工場型に移行してきている。工場は街に対して雇用を増やし、開発を進ませるという経済的なメリットの一方で、騒音や威圧的な雰囲気などで街から孤立しているという現状がある。そこで、工場に地域に開けた空間を挿入することで工場と地域が共存する建築を提案する。工場と地域の接点を作り、工場はただの無機質な生産施設ではなくなり、街の一部となっていく。