何もしないこと

2017 千葉県建築学生賞 奨励賞
-何もしないこと-
鹿児島県垂水市牛根麓における思い巡らす空間の提案

駿河 洋子(するが ようこ)
千葉工業大学・工学部・建築都市環境学科

駿河洋子現代に生きる人々は日々時間に追われている。その中で効率を求め無駄を省こうとするたびに生活は日々画一化されていく。経済社会からないがしろにされた土地に「とまる」という時間の流れを挿入する。バスや人、野生動物、季節の移ろい といった様々なものを眺め、物思いに耽り、ただ待つことによって起こる偶然の出逢いや発見に身を置くパブリックスペースを点在させる。多くの人の価値基準が経済価値になっている現在、経済価値のないものにはなかなか気付くことができない。自然との対話が出来る場所を意図的に創り出し、何もしない時間の価値を建築を媒介とし豊かな時間の在り方を問う。

作品シート1

作品シート2

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