「切断」すること、それは「繋ぐ」こと

2020 千葉県建築学生賞 最優秀賞 / 特別審査員賞 / JIA全国出展作品
「切断」すること、それは「繋ぐ」こと-日本橋における歴史を切断した首都高速道路の再歴史化-
横畑佑樹(よこはた ゆうき)
 日本大学・理工学部・海洋建築工学科

横畑佑樹 産業革命以降、歴史の連続性を否定する建造物が増加していった。これを歴史の切断と名付けた。日本橋における大きな歴史の切断は首都高の建設である。そして現在、日本橋上空の首都高を地下へと移動し、高架橋を取り壊すことが決定している。しかし、この計画も歴史の切断ではないだろうか。そこで首都高を一部残しつつ、継ぎ手となるような修復を施していく。本提案では切断という設計手法を用いる。切断によって空いた余白に木組みを挿入し、過去から現在までの日本橋の都市機能を入れていく。通常時には、都市型道の駅として都市の拠り所となり、祝祭時には首都高が日本橋を引き立たせる舞台装置としての役目を果たし、ハレとケの二面性を持つことで過去と現在、そして未来を繋ぐ。

作品シート1

作品シート2

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