2017 千葉県建築学生賞 奨励賞
H鋼から見える世界子熊 透太(こぐま とうた)日本大学・短期大学部・生活デザイン学科
今まで、同じ海岸沿いに居ても他人には興味がなく通り過ぎていた。そのためかここ三番瀬は訪れても寂しい気持ちになるような場所となっている。初めて来た人がこの冷たい空気を感じたらまた来ようとは思わないだろう。三番瀬には貴重な生態系や、朝日や夜景、工場地帯といった様々なものを感じることができる唯一の場所である。この特徴を体感できる施設を提案する。
計画地の周りは工場や倉庫、海に囲まれている。この埋立地という平坦な土地に展望台という段差を作る。結果、海側の景色、工場の景色の両方を感じることができる。そのことから今まで見えていなかったものに気付き、重いと感じていた雰囲気が工場地帯の「良さ」というものに変わる。新しいことを発見できる場所を提案していく。