2023 千葉県建築学生賞
都市の骨核〜大屋根が織りなす行政と市民のインターフェース〜太古尚稀(たこ なおき) 東京電機大学・未来科学部・建築学科
高度経済成長により全国で多くの庁舎が建設されてから約60年が経過し、老朽化した庁舎の建て替え需要が急増している。また、令和2年、総務省によって自治体DX化推進計画が策定されたことなどから、庁舎の在り方は転換期を迎えている。DX化の進行により行政と市民の距離はオンライン上ではゼロになり業務の効率は飛躍的に上がるが、今まで直接的に関わってきた行政と市民の距離は離れていき、関係性は希薄化する一方である。
大屋根の下に行政活動と市民の活動・日常が広がる庁舎は都市における行政と市民のインターフェースとなり、両者を繋ぎ合わせ、銚子の明るい未来を生み出す核となる。