小さな沈黙、繙く支度

2019 千葉県建築学生賞 優秀賞 / なの花賞 / 千葉県建築設計士が選ぶ作品賞 / JIA全国出展作品
小さな沈黙、繙く支度
西條杏美(さいじょう あんみ)
 千葉大学・工学部・建築学科

西條杏美 私が生まれた平成8年、小さな国が外の世界と繋がることを許された。「らい予防法」の廃止である。隔離政策から解き放たれた今日でも、敷地と周辺には目に見えない隔たりがあるようだ。静けさが満ちたこの場所の住人は平均年齢85歳を迎え、小国の滅亡がはじまりつつある。ここで、外から突きつけられた制約によって内部で生まれた暮らしの形態を用い、更に解体のタイムラグを用いながら次の新しい物語をはじめる支度を提案する。

作品シート1

作品シート2

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