梅の香かおる学び舎

2020 千葉県建築学生賞
梅の香かおる学び舎-偕楽園再生計画-
藤原裕子(ふじわら ゆうこ)
 千葉大学・工学部・都市環境システム学科

藤原裕子 近年、社会から孤立した不登校児童が増加している。その受け皿は十分とは言えず学校に代わる子どもの居場所が求められている。近代の学校制度が整備される以前、水戸藩の藩校には偕楽園が付属しており、文武で疲れた心身を癒す役割を担っていた。この思想に着想を得て、誰もが自由に学ぶことができる新たな「学び舎」を提案する。偕楽園外にフリースクールと生涯学習センターを、そして園内に特別教室を配置し、これらを「学びの道」でつなぐ。ここでは生徒が市民と共に学び、両者はゆるく関わり合う。陰の竹林から陽の梅林へと学びの道を歩けば視界が開け、静から動へ自然と前向きな気持ちになれる。これにより偕楽園は学校に代わる現代の教育の場として生まれ変わる。

作品シート1
作品シート2
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