眠らない区役所

2024 千葉県建築学生賞 市民賞 / 奨励賞
眠らない区役所
三野毬絵(みの まりえ)
日本大学・生産工学部・建築工学科

三野 毬絵 夜のイメージが強い新宿歌舞伎町だが、その中でも現在の新宿区役所は、夜は眠り続けている。今回、歌舞伎町のネオン街とゴールデン街の狭間にある四季の路に寄り添って眠らない区役所を提案する。内部空間は、T字路で構成され、区役所の他に診療所や託児所など新宿に点在する多様な用途を配置し、24時間、働き続ける人々をサポートする駆け込み寺のような場とする。複合用途を役所が管理し、迷い込みながらヒト・モノ・コトが新しく出会い、常に人が居続けることで持続可能な建築をつくる。ネオン街側はT字路で構成する歌舞伎町の街路構成を立面化し、人々のアクティブデザインを創出、ゴールデン街側はテラスや屋外階段によってボリュームを分節し、パッシブデザインによる人の居場所を生み出す。24時間動き続ける新宿区役所は今日も眠れない。


作品シート1

作品シート2

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