2017 千葉県建築学生賞 奨励賞
万緑の聳立濱島 杜人(はましま もりと)日本大学・理工学部・海洋建築工学科
激化するヒートアイランド現象による温度上昇により、都心は人を含む全ての生物が生きづらい場所となっていく。対策として、都心部で更なる自然空間の増加が求められている。しかし、都心で有効な緑地面積を確保することは困難だ。今までにない緑地の創造システムが必要である。それは都市を浄化し、失われた生態系を再生させる大規模な「建築」になると私は思った。私の提案する「積層された緑による建築」は都心で膨大な緑地面積を確保し、上空より冷気を移流することで、高温化する都市に働きかける。さらに、空へと聳え立つ緑地は、失われた生態系を取り戻し、多様な命の集まる壮大な空間となる。