2021 千葉県建築学生賞 なの花賞
雪とともに住まう-「溶かす」から「と化す」へ-佐藤伶香(さとう れいか) 千葉工業大学・創造工学部・建築学科
雪国の暮らしに対する現在の建築の答えは雪を「溶かす」こと。雪害の解消のみに焦点があたり、忘れられつつある雪の可能性を活かし、雪を「と化す」建築を提案します。敷地は山形県庄内。近年の少子高齢化に伴い農家が減少し、使用されなくなった田んぼは荒地として放置されている。この一連の問題に対し、庄内では移住者支援活動を促進している。そこで、使用されなくなった田んぼを敷地とし、移住体験施設の提案を行う。そこでは、1人では農業を継続できない敷地の所有者が管理人となり、移住希望者達に農業を教えながら生活をする。雪を様々なものへ「と化す」建築により、他の地域とは異なる新たな魅力が生まれ、庄内への移住者が増えることを期待する。