行徳寄生建築 -抜け殻となった水域を人々に愛される場所へ-

2024 千葉県建築学生賞 JSCA千葉・構造デザイン特別賞
行徳寄生建築
-抜け殻となった水域を人々に愛される場所へ-

八阪柊吾(やさか しゅうご)
日本大学・理工学部・海洋建築工学科

八阪柊吾 私の暮らす街、行徳は今、かつてあった水産業や水運の繁栄を失い、どこと変わりないベッドタウンの風景となってしまっている。この要因として、水域との関係を遠ざけることになった土木構造物に人々の愛が込められていないからではないかと考える。これを改善するために、行徳に今も残り続けている木工技術の生業を基に、寄生という手法を用いて抜け殻となった土木構造物に生業を宿し、それによって変化する新たな土木構造物の用途として木工船の造船所を計画する。行徳の文化で覆われた土木構造物は、次第にかつてあった水域とここで暮らす人々の生活が結び付き、人々に愛される場所へと変化していくのではないだろうか。


作品シート1

作品シート2

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