2020 千葉県建築学生賞
グリッド・サンド-千葉県立中央図書館 増築計画-小島海月(こじま みつき) 千葉職業能力開発短期大学校・住居環境科
現在、千葉県立図書館全体の蔵書所有割合は許容量の約90%に達し、新たに分館の建設が計画されている。しかし、地域においてなくてはならない存在として根付いていることから、今後も増える本や建物の耐震性能、景観の維持を考慮し、図書館の活性化のために千葉県立中央図書館の増築計画を提案する。計画は、既存の『プレグリット・システム』の基本ユニットの仕組みを使うことで現在の構造を引き継ぎ、増築部分を連結させる。
増築を前提に考えられた仕組みであるメタボリズムの思想から生まれた、『プレグリッド・システム』を活用した提案により、現在の構造を引き継ぐ。デザインを大幅に変えることなく、既存の図書館と融合させることで現在の場所で存続させることが可能になる。同時に根本の問題である蔵書の許容量や耐震性能の改善を提案する。