2025 千葉県建築学生賞 最優秀賞 / 特別審査員賞 / JIA全国出展作品
船橋水景を宿す
~水辺の生業と文化を蓄積する記憶装置~
若松瑠冴(わかまつ りゅうご)日本大学・理工学部・海洋建築工学科
かつて船橋の生命線であった海老川。水辺の生業や活気は画一的な河川改修により喪失した。街中に点在する水辺の記憶の断片から振る舞いを抽出し、上・中・下流へ分類し現代的な機能に置き換え設計を行う。調節池という治水インフラに失われた水辺の生業を可視化し、水害と共存する柔らかい土木へと昇華させる建築を提案する。街に無関心な住民に船橋の成長を眺めてきた水辺の物語を伝える、わたしからの贈り物である。
