2015 千葉県建築学生賞 優秀賞
船橋の水辺より小林和史(こばやしかずふみ) 千葉大学 工学部 建築学科
千葉県船橋市。首都圏のベッドタウンとして現在でも人口が増加し続けている典型的な郊外都市。均質でどこか既視感のある郊外の風景が広がる一方で、街の中には今も湊町であった頃の水辺のコンテキストが潜んでいる。
自らが住む町に関心を持たない船橋の人々にも、自分達が住む船橋の街の魅力に気づいて欲しい。そうした思いから、ここでは船橋の街の多様なコンテキストを空間化した、船橋の原風景への気付きの手がかりとなる3つの親水空間を提案する。
3つの建築は、それぞれの場所において特徴的なコンテキストを抽出し、船橋の街の多様な場所性を表現するために、異なる空間操作で設計を行っている。
これは私から船橋の人々へのささやかな提案である。