2022 千葉県建築学生賞
地域に根付く減災橋市原優太(いちはら ゆうた) 千葉大学・工学部・総合工学科・都市環境システムコース
地震のみではなく水害にも目を向けてみよう。
近年、世界中で異常気象が発生しており、それに伴う洪水や高潮などの水害が問題視されている。しかし、内閣府が行なった調査より、国民のハザードマップの認知度が低いことが明らかになった。
東京都江戸川区に焦点を当ててみると、一帯が浸水域となっており水害時には広域避難を要する。しかし、高台へ移動するための橋が現状2つのみで、避難時に大混雑が発生することが懸念されている。
そこで、浸水域と高台を繋ぐ「減災橋」を提案する。災害時には高台へと避難する新たな動線となり、日常では人々が水害を学び江戸川の自然を体験する空間となる。「減災橋」は地域に根付き、「減災」に寄与する地域のシンボルとなるだろう。