2021 千葉県建築学生賞
Detox Island能浦未帆(のうら みほ) 東京電機大学・未来科学部・建築学科
我々は科学技術の発展させ巨大なインフラを構築することにより、活動可能範囲を大幅に拡張してきた。
しかし、その代償としてインフラに依存した生活を送るようになり、個人と自然環境が分断されてしまった。
本提案では、一定期間滞在することで自給自足生活を体験することの出来る楽園を、東京湾に浮かぶ廃棄物の島に構想した。
この地に訪れた人々は、生き物として根源的な行為である「食」の過程を動植物の栽培、飼育から一貫して体験することで、自身が生態系サイクルの中に生きているということを再認識する。
そして、都市の生活では享受できない命の手触りを肌で感じ、この場所が人々の豊かに暮らす精神を得るはじめの一歩となる。