2020 千葉県建築学生賞
野田醸下捏造-誤読可能建築によるネットワークの構築-大野裕介(おおの ゆうすけ) 東京理科大学・理工学部・建築学科
多くの観光地は経済性を重要視した表層の模倣である。
しかし、敷地である野田市のように、産業ネットワークに基づく都市遺産や、消失した遺産は経済性が認められずそのままでは地域の起爆剤となり得ない。
そこで、表層の模倣ではなく、土地の持つコンテクストによって何ともない構築物が当時の構築物に誤読される「創造的捏造」を基に、土地が失った意味を再規定する建築群を提案。
建築群は既存の地域資源とプログラムやインフラを通してセミラティスな関係を結び、訪れた人々によって新たな空間を創出する。
また、コンテクストと建築郡をすり合わせることで訪れた人々ごとに異なる解釈を生むことが新たな都市の楽しみ方となる。