2019 千葉県建築学生賞 奨励賞
表裏の営み -そして、境界は消える-三枝亮太(みえだ りょうた) 千葉大学・工学部・建築学科
本提案の目的はホームレスを救う事である。そこで私が提案するこの建築は、ホームレスにとっては居住空間として機能すると同時に、一般市民にとっては娯楽・商業施設、PublicSpaceとしても機能するというものである。具体的に、裏側空間に彼らに提供される寝床空間が広がり、そこから分離された彼らの生活に関連した空間が表側に表出していて、そこが一般市民にも開放されている。こうして、ホームレスと一般市民が同じ空間を共有しても違和感のない世界観ができ、表側空間は楽しく居心地の良い、居住者にとっても一般市民にとっても寄り付きやすく様々な居方ができる空間デザインとなっている。ここでは、もはや両者の狭間にある境界は消滅している。