2018 千葉県建築学生賞 奨励賞
Runway -街の高揚-石井亨和(いしい あきかず) 東京電機大学未来科学部建築学科
都市空間において広大なスペースをもつ滑走路のあり方を見直したい。私の地元の街である東京都立川市には陸上自衛隊立川駐屯地の一部に全長約1,300m の滑走路があり、ヒューマンスケールを超えた大らかな風景に幼い頃から愛着がある。この場所は現在有事以外での日常的な飛行機の離着陸が行われておらず、街の大きな空地となっている。周辺地域からネガティブなイメージももたれるが、空地であることをメリットにそこが日常的に街の公共空間として利用され周辺環境との関係性をつくることを目的としたい。街と滑走路の境界に点在する建築が人々の大きな受け皿として拠り所をつくり、街の新しいネットワークを生み出す。そしてこの空地は残り続ける。